『先生さようなら』最終回

はあ……『先生さようなら』が終わった。毎週たのしみにしていた。なにをたのしみにしてたって、渡辺翔太くんの芝居です!少し前に書いた「推し」はこの人のことで、それもこのドラマの中での台詞の言い方がよくて好きになったようなものなので、毎週「今週はどんなお芝居が見られるのかな」とたのしみだった。こっちが思わないような台詞の言い方をするんだけど、それがとても心地いい意外性で、ザ少女漫画原作特有のちょっとな台詞もすんなりと受け取れた。こういうの初めてだなと思って、するするとファンになっていった。今週は「いいんだよね、それで」と「やだ」がとてもよかったです。

先生と生徒の恋愛もので、原作はドン引きするほどノーモラルだったので「どういうつもりで今この時代にこの作品を…?」とハラハラしていたのだけど、10話かけて遠回りを重ねてくれたおかげでまあまあ大丈夫だった。とはいえ最後まで「おい」と思う瞬間はちょいちょいあったけども。大人になってからの主人公、ヒロインの子とはきちんと向き合ってるんだけど、他の生徒には言われっぱなしすぎるのよ。まーでも主人公は、ゆみこに恋した高校時代から今日まで、ゆみこのことに気持ちを使いすぎて、まだ社会人としては幼いところがあった。だから冷静に考えられずにつっぱしっちゃう。それが最後の最後に大人になって、自分の足で歩きだせたっていう話でもあるのかなと思った。だから「先生さようなら」ってタイトルがいくつもの意味に受け取れてよかった。原作は全然そんな感じじゃないのだが。

丁寧にストーリーを重ねていくのに、いや重ねていくからなのかな、たまに帳尻合わせ的なシーンが出てきて、そこになると途端にしょっぴーの芝居が下手になってたの、個人的に好きでした。いつも器用なものを見すぎてるから、このくらいがいいなと思う。

最後にゆみこが出てくるシーン、2回見て2回とも泣いちゃったな。たくろうさんが一生懸命たくさん喋ってるのが切なかったし、最後の「愛してる」は、わたしは人生で一度も言ったことないくらい抵抗のある言葉なんだけど、これなら見れるなって思った。根本的にしょっぴーの台詞の喋り方が本当に好きなんだと思う。

なにかといい表情をするので大変よくリピートしました。今週は「出会えてよかったです」って言われたときの表情が最高によかった。なんかずっと萌え袖だったのもありがとう!

 

あとメモ。「俺と出会ってから大変なことばっかだったね」っていう台詞がとてもよかった。だけどこちとらゆみこがしあわせだったのを観てるから、そうじゃないって理解できる。我々の人生のなかのいろんなことも肯定できるような、とてもいい台詞だったなって思いました。

推しがいると、偏った感想がいっぱい出てきていいな。たのしい。

 

www.ntv.co.jp