プロがつくるもの

記事が公開されていた。高嶋政伸さんが『大奥』で、我が子に性的暴行を続ける徳川家慶を演じ、その中での暴行シーンを撮影したときのことを書かれている。芝居とはなにかということを、改めて知ることができるような文章。プロの仕事としてこういうことを知れると、自分であれこれ考えずに観ることができる。お芝居がうまい人たちの演劇を安心して観られるのと同じ。信頼をベースに、ただただ物語に身を委ねることができる。監視するような見方は疲れる。

「芝居なのだから、仕事なのだから、なにをしてもいい」というようなことは、一般人である自分自身のことを考えても「そういうものだ」と思って見過ごしてきたことが多いと思う。仕事という「義務」の意識が挟まると思考停止するような感覚。おかしいと思わずにやってしまうこと。おかしいと思わずに見てしまうこと。後悔する。恥ずかしいと思う。申し訳ないと思う。だからこれからも勉強する。社会人のプロとしてそうしなければと思う。