師走は師走で、年始には地震、事故、火事といろんなことが起きて呆然としていた。ウクライナ侵攻も続いているし、ガザの大量虐殺も続いている。
地震でめちゃくちゃになった映像を見ていると駆けつけてなにかをしたくなるが、阪神淡路大震災、9.11、3.11と経験を重ねてくると、今の段階ではとにかく募金をすることしかないと思う。が、ここにきて「勝手に行くな、ボランティア」で賛否両論起きている。ＳＮＳの浸透がまた別のなにかを引き起こしているなと思う。
飛行機事故の時に動物が犠牲になった。わたし自身も動物を飼っていた経験があり、「全員無事」と伝えられた時点（←これも実際は海保で亡くなった方がいるので無神経な報道だと思うが）で、「動物は預けられていなかったのかな」と気になっていた。実際は預けられていて、その飼い主が悲しんでいた。それに対して「悲しむくらいなら動物を連れて飛行機に乗るな」から「動物を手荷物扱いするな」まで議論が巻き起こっていた。私も、動物の飼い主としては飛行機の手荷物扱いが不安で避けていたほうなので、そういうことを言う理由はわかる。でもそんなに強く意見したくなるくらいペットを想う気持ちがあるのなら、いま飼い主がどんな思いを抱いているか想像できるでしょう？と思った。飼い主はきっと自分を責めているよ。ペットは自分の意志で飛行機に乗ったわけじゃないのだから。そこで「ほれみたことか」と説教し、それにたくさんいいねがついたり拡散されるのがＳＮＳになった。「明らかに正しいこと」がうける。みんなヒーローになりたいんだと思う。正しくありたいんだと思う。なんのために？そもそも「正しい」とは？
最初に書いたボランティアの件も同じで、確かにいま行くのは時期尚早だと思う。危ないし。できることも少ないし。だけど「行くな」「行きません」をこんなに拡散していいのかなということを日々思う。孤立無援の人たちがいる中で、発信するのはそういうことだろうかと思う。
浅慮が理由で反論されたアカウントを見に行くと、意地になって自分の意見を強めたり、反論してくる人をくさしたりしていて絶望する。褒められると思ってやったことで褒めてもらえず怒っちゃって、かわいそうでしたね。
みんながピリピリイライラしている。なんでみんながピリピリイライラするのか。ＳＮＳやめたほうがいいのかな。でも情報がな。
