君が素敵だったこと、

以前ここに「もう二度と会うことはないだろうと思っていた」と書いた人とまた遭遇した。いつも忘れそうになると偶然遭遇して、こうやって引っ張り出される。その帰り道でくるりの『東京』が流れていて、「あ、こういうふうにも受け取れる曲なのか」となった。

あの頃、わたしもダメだったなと思うし、彼もクソだった。でもそう思えるのは、いろいろどうでもよくなっているからという気もする。この出来事、もうちょっとまとめられるかと思っていたけど、まとまってない状態のまま土がかかってしまった。

もうあんな思いをしたくないし、あんなふうにもなりたくないし、彼がやったこと言ったこと自分の中から消えない。だけどおかげで自分を大切にすることを覚えた。少しずつ、それでいいのだと思えるようになってきた。一方でトラウマになって、彼のような振る舞いすべてを嫌ってしまい、失ったものもあった。いまの自分がいい状態なのか悪い状態なのか、よくわからないけど、どっちでもいいなという気持ちもある。