じんせい

すごく暑い日、もう二度と会うことはないだろうと思っていた人とスタバですれ違った。わたしが出ようとしたら、レジで注文していた。ああ、ぐうぜん。なんて久しぶりのぐうぜん。

昔はよく偶然会ったから、驚きというよりは、ちょっとしたなつかしさ。もう話しかけなかったし、向こうが気づいていたかもわからない。でもなんかこれ、このタイミングで会うって、さいごってことかもしれないなと思った。であれば、さいごにこんなふうに、昔みたいにすれ違えて、ロマンチックだと思う。ポジティブな感情を持つことはもうできないけども。

人生はいつまでも続くような感覚で生きているけど、こういうとき、限りがあることを意識する。ほんの一瞬すれ違って、それが最後になるんだ。